水泳の消費カロリーと明日から実践できる各泳法のコツ【元水泳選手】
こんにちは!
「水泳ってダイエットに向いているの?ってかそもそも消費カロリーってどんなもんなんだろう。どうせやるなら上手に泳ぎたいしな〜」
という方向けの記事を書きました。
- 陸上でのウォーキングと水泳各種目のカロリー消費の差
- 各種目のワンポイントアドバイス
- 水泳が痩せると言われるメカニズム
という流れでお話しを進めていきましょう。
元JO出場選手そして現在、水中トレーニング・水泳指導に加えてパーソナルトレーナとして若者~高齢者までのダイエットを成功させている私の水泳に関する全知識をあなたにぶつけようかと思います。
多くのサイトに「1時間で1000kcal以上消費する!」と書かれている記事が非常に多かったのですが、正直そんなに水泳の消費カロリーはそこまで高くはありません。
それでも、体幹も鍛えられて、身体に良いことだらけなのは事実です。
今回は各泳法の消費カロリーに加えて明日から使える「上手に泳ぐコツ」もご紹介しています。実際に泳がれる方も参考にしてみてください。
それでは詳しくみていきましょう!
陸上でのウォーキングの消費カロリーは?【比較対象】
体重50kgの方が30分普段通りに歩くと、約100kcalくらい消費されます。
えっちょっと!!少な!!と思った方、これが現実です。
今回はこの30分歩いた時の消費カロリー「約100kcal」を参考に話を進めていきましょう。
クロールの消費カロリーと泳ぐコツ
※カロリー計算は体育の授業で習ったレベルの初心者がゆっくりと30分間泳いだ計算で出しています。泳力やレベルによって個人差はありますのでご了承ください。
- 体重50kgの方:約220kcal
- 体重70kgの方:約350kcal
先ほどのウォーキング30分の消費カロリー「100kcal」と比べると倍以上になるクロール。
では、上手に泳ぐコツについて見ていきましょう。
クロールを上手に泳ぐ「呼吸のコツ」
クロールで一番苦労するのはやはり呼吸ですよね。
呼吸と言うと顔を上げるイメージを持ってしまう方が多いのですが、上の写真のように、実は伸ばした腕に乗せているイメージで横を向くだけなのです。
それじゃぁ吸えないよ!という方は水中で息を吐くことを意識してください。
どんなスポーツにでも言えますが、呼吸は苦しくなった時こそ息を吐かなければなりません。
さて、「クロールって疲れるんだけど、なんでみんなあんなに楽そうに泳いでるの・・?」という疑問を持ったことがある方は、ご自身のクロールのキックを思い出してみてください。
クロールで疲れてしまう最大の原因は「キックのしすぎ」です。
そんなにキックしなくても進みますよ♪
平泳ぎの消費カロリーと上手に泳ぐコツ
体重50kgの方:約140kcal
体重70kgの方:約200kcal
クロールより消費カロリーは劣りますが、ウォーキングよりは高いと言ったところでしょうか。
抵抗をなくす平泳ぎの「かき」のコツ
平泳ぎは4泳法の中で最も抵抗の多い泳ぎです。
なるべく抵抗を少なくしてあげることが大切なのですが、大きくゆったりと泳ごうとするあまりに手のかきが大きい円を描きすぎていませんか?
この問題を解消するのは、水をかき集める時に脇も同時に締めること。
水を集める際、脇を締めることを意識すればバストアップにもつながります。
平泳ぎを早く泳ぐコツ
私はもともと平泳ぎの選手だったので、あなただけに早く泳ぐコツをご紹介します。
それは「呼吸時にキックと同時に肩甲骨から前に飛び出す意識を持つ」ことです。
少し難しいですかね。
平泳ぎやバタフライの呼吸は頭を上に上げてしまう傾向にありますが、あくまでも進行方向は「前」という意識を持ちましょうということです。
背泳ぎの消費カロリーと上手に泳ぐコツ
体重50kgの方:約130kcal
体重70kgの方:約180kcal
平泳ぎとさほど誤差がない背泳ぎの消費カロリー。
呼吸も常にできる泳ぎなので、初心者にオススメの泳法です。
とはいえ、「鼻に水が入る」という方は
- アゴの位置
- 呼吸の方法
に気をつけてみましょう。
背泳ぎを怖がらずに泳ぐ「アゴ」の位置
常に顔が出ているので最も楽な泳法にも関わらず、なぜかみなさん泳ぎたがりません。
それは、進行方向が見えなくて怖いからです。
そういった不安を抱えている方は若干アゴをひいて泳いでみましょう。
アゴを若干引くことによって、顔に水がかかりにくくなり、身体の動きも安定してきます。
あっ、そうそう。水泳の呼吸は口で吸い・鼻で吐きます。
これを間違えると鼻に水が入ってしまうので陸上で練習してみてください。
バタフライの消費カロリーと上手に泳ぐコツ
体重50kgの方:約380kcal
体重70kgの方:約510kcal
来ました、4泳法内最高の消費カロリー。
さすが「疲れる」の代名詞バタフライですね。
ですがそんなバタフライもコツを覚えてしまえば上手に泳ぐのは簡単!
超簡単!バタフライを上手に泳ぐコツは「順番の理解」
バタフライは、水をかく×キック⇒上体があがる⇒息を吸う⇒腕を回す⇒入水⇒進む⇒キック⇒水をかく×キックという一連の流れがあります。
これを頭の中で理解しながら泳げば誰にでも確実に泳げるようになります。
また、呼吸のために顔を上げようとして、腰を反る癖がつくともう大変です。
すべての泳ぎに言えますが、呼吸はストローク(水をかく動作)の延長で自然と顔が上がった時にするものです。
無理に顔を上げずに水をかくタイミングでふわっと浮き出てきてください♪
水泳が痩せると言われる理由は水温と全身運動
水泳が痩せると言われる理由は主に2つで
- プールの水温が体温より低い
- 全身を利用した有酸素運動である
ということ。順番に解説していきましょう。
プールの水温が体温より低いと痩せやすい?
基本的にプールの水温が体温より低いですね。
つまり、プールに入って泳いだり、ランニング、水中ウォーキングを行うと、脳内から「外界が少し寒いから体内を温めろ」という指令が出ます。
そうすると、体内の動きが活発になり、脂肪燃焼効果も高まるということです。
かといって寒すぎると身体も動かせないので、身体が冷えすぎない程度の温度で運動を行うといいでしょう♪
全身を利用した有酸素運動である
ランニングやウォーキングなどを代表とする有酸素運動ですが、今回紹介した水泳が最も身体を大きく使います。
なので、根本的に消費カロリー量が他のものよりも高くなる傾向にあります。
もちろん個人差はありますが、水泳を頑張れば陸上よりも効果が高いのは数値ではっきりしていますよ。
まとめ:水泳の消費カロリーはウォーキングより高い
- 正直水泳の消費カロリーはそんなに高くない
- 1番消費カロリーが高いのはバタフライ
- どんな人にでも泳げるようになるからやってみよう
正直ここまで読み進めたからと言って泳げるようになるわけではありませんが、泳いでいるときにこの記事に書いた上手に泳ぐコツ意識し、連続して練習することによって徐々に動かし方がわかってくると思います。
そしてある程度泳げるようになると、水泳が一段と気持ちよくなります。
私が水泳を好きな理由は、水の中だと外の音を遮断し、一人になれるからです。
選手時代は色んな思いをはせながら泳いでいました。
あなたもぜひ!
以上「水泳の消費カロリーと明日から実践できる各泳法のコツ【元水泳選手】」でした。最後までありがとうございました。