順調にシーズンが進んでいる途中、仲が良いことで生まれる、度が過ぎるチームメイトの行動に悩まさられる日々。
気づけば、毎日涙が出ていました。包み隠さず今の心境を・・・
そんな中、リーグ中断もあり、一週間の休暇を使って、バルセロナへ一人旅。
美しすぎる街、世界遺産を身近に感じ、新たな一歩を踏み切る決意をすることができました。
いつからそうなってしまった?
リーグ前半の途中くらいから、監督はコートに私が立っている間、ずっと叫び続けるように。実は昨シーズンもそんなことがありました。
無視していたら良い。聞かなければ良い。
そう言われますが、言われている本人は、そんなことできません。
ミスしたらどうしよう。
いつの間にかそんなことを考えながらプレーをする様になりました。前までの勢いはなくなり、だんだんと自分が思っている様なプレーができなくなっていました。
監督じゃない人からも、そのプレーは~。といろんなことを言われていました。
そしてチームメイトからは、もっとスペイン語を覚えなさい。あの子はもう話している。
ということを毎日言われ続けました。
私はあなたに怒っている。と、よく分からないことも言われ、質問をしても、うるさい。と言われるようになりました。
~したい?と聞かれ、一緒に行動していると、~してあげたのに、お茶にも誘ってくれないの?と。
皮肉も。どこにいても、「ミヅーキ、ミヅーキ」と言われ、さすがにそれがだんだんとストレスになっていました。
あなたに怒っている。と言うわりには、私が怒っていると、怒らないで!怒っちゃだめだよ!と。
こんなに人間関係って難しかったっけ?
そろそろきついな~と思っていると表情も暗くなっていたからか、チームメイトがどうしたの?と声をかけてくれました。
私が思ったことを話すと、あなたは笑ってくれるから、みんな冗談を言っているんだよ!あの子にはやらないでしょ?でも嫌だったら嫌って言いなさい。と。
冗談って分かっているから、やめてなんて言えないし、さらっと流せば良いだけの話しだけれど、私の性格上受け止め続けていました。またこれも、新たな壁だな・・・と考えさせられました。
監督とも話し、ずっと言われ続けるのはきついと言いましたが、そんなこと言ってる?と言われ、これもまた試練だな・・・と。笑
チームメイトには、スペイン代表で世界的に有名なシルビア・ナバローがいます。
彼女は、凄い選手なのに、全然気取っていなくて、人柄も素晴らしい。お互いコーヒーが好きで、遠征の時や午前練習終わりに、よく一緒にコーヒーを呑みに行きます。
いつも私を気にしていてくれて、あまりに酷いことを言われた時は、彼女がその人に怒ってくれます。彼女といると自然と笑顔になります。
「笑って!メロンのように」
って、よく言われます。彼女は試合中ほとんど笑顔は見せませんが、コート外はずっと笑っていて、本当に人生を楽しんでいるように見えます。
こんな人に私もなりたいなって思いました。
いろいろと書きましたが、みんな面白いし優しい。だから憎めないっていうのはありますが、そろそろ我慢しすぎるのをやめて、自分の意見もしっかり言っていこうと思います。
ずっと夢の中にいるような気分
スペインに来てからずっと夢の世界にいるような気分。憧れだったヨーロッパで挑戦をし、実際に住むことができて、毎日現実味がない生活です。
11月の終わりに一週間のオフがあり、去年は隣りの島「テネリフェ島」に行きましたが、今年は本土へ旅行したいと思い、いよいよ念願のバルセロナへ!
一週間もバルセロナいるのは長いよと言われていましたが、終わってみると時間が足りないくらいでした。
世界遺産が街のそこら中にあって、全て美しい。ガウディが有名で、着くまでは全く知りませんでしたが、建造物を観たら一気に虜に・・・。
島とは全く違う景色で、また夢の世界にいるようでした。
バルセロナ在住の日本人の方にもお会いし、そこでたくさんお話しをさせて頂きました。
やっぱり、自分の意思を強く持っている人ばかりで、自分が産まれた国じゃないところで生きるってそういうことなんだろうな。と。みんなかっこいい!!
その中でも、自分の幸せを一番に考えて。っていう言葉が凄く心に響きました。自分を幸せにできるのは、自分しかいない。
たくさんの悩みがあるけれど、まずは今よりも自分を幸せにする方法を常に考え続けたいと思いました。
人生のたった一週間で、バルセロナが大好きになりました。素敵な街だったな~。
プロの世界。
常に良い結果を出さなければ・・・と思い続けていたからこそ、忘れていた自分の幸せ。
夢だったヨーロッパにいるのに、楽しまなきゃ何の為に来たか分からない。シーズンブレイク期間で、しっかりと次への準備をしていきたいと思います。
以上「笑顔溢れる日々から、毎日涙が出る日々へ。-バルセロナ編」でした。最後までありがとうございました。