レベルが下がることは分かっていた。だからこそ、自分のレベルを上げることがチームのレベルを上げることだと思っていた。思っていただけだった。
それは自分勝手な行動にしか過ぎなかった。初めて経験する世界。頑張った人が凄いんじゃない。人生を楽しんだ人が凄いんだ。
間違っているのは誰?
新チームになって4ヶ月、リーグが始まって3ヶ月が経ち、クリスマスの中断期間に入りました。相変わらず練習着はなく、アウェーのユニフォームも届いておらず、長袖の合わせ着もありません。もう冬です。寒いです。笑
あることが当たり前と思うことが悪かったです。そして、もういろいろなことに慣れました。
練習でも、人数調整ができないのは今も変わりません。6人対8人で2対2や3対3をしています。1人こっちのチームに来てくれないと何度もリピートしなければいけない。と言っていると、
「ミヅキは何を言っているんだい?」
「何を怒っているんだい?」
とチームメイトから不思議な顔をされます。何度も同じように同人数にならない人数調整があるので、監督に1人こっちに来てほしい。と言うと、「僕に何ができるんだい。」と怒られました。1人こっちに来たら7対7で同じ人数になるだけなのに…。でもここでは、異議申し立てている私がおかしいんです。
1日のハンドボールの時間は2時間。その中で、本当にハンドボールをしている時間はきっと1時間もないと思います。だから、私はもっとハンドボールがしたい。ということで、午前の空いた時間を使って、個人で練習をしていると、私は変わっている子となります。
センターとして、ゲームメイクをするの中で、私もこうするから、あなたには、このように動いてほしいと要望をすると、要求し過ぎてチームメイトが困っている。と言われました。練習中話しながら解決していかなければいけないと思っていても、ここではそれが行きすぎた行動となります。
「私はロングシュートしかできないから。」
と宣言されます。だからこそ、練習しなければいけない。そう思っていても、そう言った世界ではないんです。試合中、味方がシュートを決めても、自分にパスが来なかったからと、怒った態度をとってDFに戻る選手もいます。
同じポジションの選手がミスした回数を数えて文句を言っている選手もいます。誰かの1点は、みんなの1点。が当たり前の世界だと思っていました。自分が調子悪かった時にチームの勝利を素直に喜べないことは少なからず誰にでもあるかと思います。でも、試合中です。誰も注意しない。きっと慣れてしまったんでしょう。
このチームに来て、本当に頭を使うようになりました。試合中、監督の言うことばかり聞くな。と言ってくる選手もいます。4ヶ月経って、フォーメーションを覚えてない選手も。エースがいない。
特別な何かを持っている選手がいない。何が最適なのか。私自身もスーパープレーヤーではありません。だからこそ、去年までは、いろいろな人に助けてもらいながら、自分の得意なところを試合で出すことができていました。ここでは、違う。もっともっとチームが一つになって戦っていかなければ、この先はないと思っています。
中断期間を終えて、リーグが再開した時、今以上に難しい戦いになります。自分ができる最大限のことをやり続けたいと思います。
カナリア諸島の冬
私生活は休みが多い分、この島を観光することや、違う島にチームメイトと出かけたりと、楽しいことも多いです。12月で、ちょっと寒いなと思っていたら、20℃でした。20℃以下は寒く感じるようになっています。笑
日中は暖かく、未だに海に行くことができます。オアシスのような島ですね。コロナの影響もほとんどなくなり、多くの観光客が訪れています。
そして、空いた時間を使い、YouTubeを始めました。そこで、カナリア諸島のことや私の日常を紹介していきたいと思っているので、ぜひご視聴宜しくお願いします。
いろいろと苦しいこともありますが、絶対に日本では感じることがなかったであろう感覚、感情。こういったことも後々いい経験だったなと思えると思います。まだまだ成長のチャンスです。今をしっかりと見て、自分の芯をずらさずにこの生活も楽しんでいきたいと思います。