スペインで過ごしたあっという間の1ヶ月
こんにちは、細江みづきです!
気づいたら1ヶ月経っていました。こちらに到着して2週間が経った時、一緒の時期に移籍してきた選手と、2週間経ったね。と話したのを思い出します。
それから、更に2週間。あっという間に過ぎていった時間。そんな1ヶ月を今回は記事にさせて頂きました。
ドキドキの移動。すぐに帰ってくることができない場所、スペインへ。
日本からフランス、マドリード、ラス・パルマスへのトランジットを合わせ約25時間。無事に本拠地であるグラン・カナリア島へ到着することができました。
時差ボケするからあまり寝ない方がいいよ!というアドバイスを受けたにもかかわらず、フランスまでの12時間の移動のうち、11時間寝ていました。さすがに自分でもびっくり。笑
到着ロビーで取材があるとのことで、自己紹介をする為にスペイン語で文章を考え、残りの飛行機の中で必死に覚えました。
そして、いざ!!・・・取材してくれた方の言葉が呪文に聞こえました。
「あれれ?全然分からない。」
一応は答えたつもりですが、全てカットされていました。良かったです。・・・この先大丈夫なのか。
チームとの出会い。不安から笑顔へ。
チームマネジャーと移動中、ゆっくり話してくれたので、やっと会話ができました。ああ、良かった。と、ここで不安は少し減りましたが、家は3人でシェアハウスの為、チームメイトと暮らしていかなければいけません。
大丈夫かな・・・と心配になっていると、
「あなたはスペイン語を覚える。私達は、日本語を覚えるわ。」とチームメイトが。
感動しました。ありがとううぅぅぅぅぅぅぅ!
共に闘う覚悟。
初めての練習まで、5日程ありました。その間は、部屋の子と一緒に
- スペイン語の勉強
- 買い物
- お出かけ
をしていました。早速、2ヶ月の勉強が役に立っています。
ですが、初練習の時、TV取材が入るとのことで、さすがにチームが語学力を心配し、日本人の通訳の方を探してくれました。前日に探して、当日に来て頂けるって、凄いです。
全ての選手・スタッフが揃い、気づきました。誰が監督かが分からない。(おい笑)
スタッフなのか、取材の人なのか、人が多すぎて誰が誰だか全然分からなかったです。でも練習が始まるまで、いろんな人が話しかけてくれました。
「監督です。」と監督も話しに来て下さり、何やら真剣な顔で通訳の方に話していたので、なんだなんだ?と聞いていると「ようこそ、カナリアへ。これだけは忘れないで?笑顔でいることと楽しむこと」と。
監督~~~~~!
私が大切にしてきたことと一緒だったので、とても嬉しかったです。
でも、ただひとつ。そんなこと言ってる監督、一度も笑っていないぞ。
他にも、ニッコニコのおじさん(セカンドコーチでした。)が、「コンテンタ?コンテンタ??」って聞いてくるので、笑顔のことかな?と思い、こちらもニッコニコで「コンテンタ!!」って答えると「うん!」とニッコニコで去っていき、後から調べると、「ハッピー」って意味でした。スペイン語で一番好きな言葉になりました。
優しさではない、当たり前の行動。
練習中は、いろんな選手が話しかけてくれます。
「理解できた?」
「次はこうだよ!」
「どう?大丈夫?」
私が聞く前に、たくさん教えてくれます。監督の話しが終わると、分かりやすく特に重要な部分だけもう一度教えに来てくれます。
最初こそみんな優しい!!と思っていましたが、きっとみんなは優しさでやっているのではなく、当たり前のこととして行動してくれているんだと感じました。そんな環境が本当に素敵だと思いました。
与えられた環境でどう過ごすか。
本格的に練習が始まってから2週間後には、島のカップ戦が始まりました。3週間に及び、週に2日間試合があります。
1日は、ホーム戦。そして、もう1日はアウェイ戦で、島を移動する為、毎試合飛行機での移動です。今回は隣りの島に行くとのことで、どれくらいかかるの?と聞くと、飛行時30分。近っ!!
でも、車では行けない。改めて、凄い環境にいるんだな・・・と感じましたね。そして初めてのアウェイ戦は、飛行機の遅延により試合時間の45分前に体育館へ到着。よくあるのよ?と教えてくれました。よくあるんだ。笑
日本だと遅延も考えて少し早いので行ったりもするのですが、違いますね。
ちなみに今後もアウェイ戦の場合は飛行機移動となります。
これだけは、自信を持って言える。私の良いところ。
スペインに来て、私の良いところを見つけることができました。笑いのツボが非常に浅かったことです。
たいしたことではなくても大笑いしてしまうので、チームメイトは、何が起きた?!何が起きた!?となっている時もありますが。笑
話しが分からなくても、身振り手振りが大きかったり、話すスピードが速すぎても笑ってしまうので、理解しているかと思われ、話しを振られます。
ごめん。接続語しか理解できてない。「何も理解できていないのに笑ってるよー!!」と笑ってくれているので良しとします。
でもみんなも同じくらいすぐに笑います。練習も疲れるけど基本的に楽しいので、選手やスタッフには、この子はいつも笑っている。
と言われています。そう言われると確かに、練習中に笑っている子はあまりいませんね。そこは少し考えます。それでも最近は、練習中も歯を出してニコッとする真似や笑い声の真似をされることも。
そうそう、やっぱり笑い声は特徴的みたいです。
そして何より1ヶ月が経ち、自分自身の考え方は大きく変わっていません。でも人生は大きく変わりました。
次の契約がなかった場合、残すところあと9ヶ月。今月から、リーグ戦も始まります。コロナウイルスの関係もあり、試合がどうなっていくかは分かりません。実際に、島のカップ戦も1試合、前日に中止になりました。
次の日に何があるか分からない状況の中で、より良い1日を過ごす為に、より良い未来にする為に、今何をするべきなのか、多くの選択肢の中から選び行動にうつしていきたいと思います。
毎日に感謝します。
以上「スペインで過ごしたあっという間の1ヶ月|プロハンドボーラー細江みづき」でした。最後までありがとうございました。